インド神官アーチャリヤ バット ニティッシュクマール

多くの祝福を与えてくださったジャガットグル、サットワ ババ マハラジとともに
多くの祝福を与えてくださったジャガットグル、サットワ ババ マハラジとともに

 

西インド グジャラート州 ゴンダル生まれ。

 

ヴェーダを護り受継ぐバラモン家系(神官)に生をうけ、父、兄ともにインドでプージャ祈祷を主とするパンディットとしての役割を、家業として継承する。

 

BHATT(バット)家は代々、インド占星術ジョーティッシュの叡智も伝承しており、曽祖父はひとたび相手を見た瞬間に、その方の人生を言い当ててしまうインド占星術家(ジョーティシー)でもあった。


10歳のころからヴェーダについて学びを深め、小中高と神官の学校で学ぶ。

 

その後、聖地ヴァラナシにあるサンプールナーナンド サンスクリット大学・大学院にて、サンスクリット語、ヴェーダやインドに伝わる哲学、古くから伝わる歴史を研究。


大学入学当初、学費の捻出に困っていた矢先、ヒンドゥー最高権威の聖人・第6代サットワババ マハラジと出会い、シシャ(門下生)となる。次第に直弟子として認められ、ヒンドゥーの奥義を伝承された。

 

マハラジと毎日執り行うプジャおつとめの様子。ヴァラナシのアシュラムにて
マハラジと毎日執り行うプジャおつとめの様子。ヴァラナシのアシュラムにて

 

マハラジの直弟子としてお供する中で、あらゆる高位の聖人、賢者、サドゥー(修行僧)や、モーリシャス島の大統領、世界レベルの高額所得者など、トップクラスの人格者に会う機会に恵まれる。

 

そこで出会った素晴らしい人たちに共通しているのは、エゴのないこころ。人としての正しいあり方について、多くの学びを得る。


2012年11月、大学院を主席で卒業。

その朗報を恩人マハラジに電話で報告するも、その翌日に逝去。人生最大の喪失感にさいなまれる。

 

クンブメーラ祭のショット/左から初日のシヴァリンガムプージャのデコレーション/ガンジス川500km沿いに並ぶアシュラムの灯りと満月/クリシュナ神へ捧げる朝のアールティ

 

 翌2013年1月、世界最大級の祭典「クンブメーラ」祭に神官として参加。そこで、1月末に1週間滞在していた日本の1人の女性と出会い、出会いからわずか半年足らずで本人同士での婚姻の儀を行う。

 

実はこの結婚は、ある2人による予言どおりだった。

 

ひとつは、逝去するたった2日前にニティッシュへ告げたマハラジの遺言であり、ヴァラナシで有名な占術家(ジョーティシー)による予言でもあった。

 

この経験からも、人生はカルマでできていることを痛感。

 

現在は、日本でインド占星術とヴェーダの智慧をとおして、多くの方に確かな希望を伝える。ニティッシュによる鑑定は、的確なアドバイスとの定評を得ている

 

米、黒胡麻、緑豆、黄豆など6種の穀物を使って創り上げた立体シュリ ヤントラ。二ティッシュ作
米、黒胡麻、緑豆、黄豆など6種の穀物を使って創り上げた立体シュリ ヤントラ。二ティッシュ作

インド神官、ヴェーダの解説人

バット あやたかぎ

インド ゴンダルにて執り行われた婚姻の儀にて(2014.7)。パンディタン(神官)となる
インド ゴンダルにて執り行われた婚姻の儀にて(2014.7)。パンディタン(神官)となる

山口県下関市生まれ、埼玉県和光市出身。


団塊世代、地方出身の両親のもと、サラリーマン&核家族の家庭、ベッドタウンに住み、良い大学、大企業が幸せの道という思想のもと超標準的な一般家庭に育つ。

努力せずとも勉強ができた小中学校時代の習慣があだとなり、その後、志望校へ入れなかった学歴コンプレックスから自己評価が低いまま社会人へ。

 

 

美しい自然があるところでは、ところかまわずyogaでアサナをとっては自然との一体感を楽しんでいた。霊峰富士とともに
美しい自然があるところでは、ところかまわずyogaでアサナをとっては自然との一体感を楽しんでいた。霊峰富士とともに

 

生きる道をまともに考えず、社会人1年めはチラシ配りのアルバイトからスタート。その後、運良くリクルート社で住宅の広告制作(現SUUMO)、某財閥重工会社の広告代理店で企業PR誌の制作をへて、”伝える”ことに従事するOL時代を過ごす。

父の大病を機にOLを辞め、人生を見直そうとインドでのクンブメーラ祭に参加。

 

クンブメーラ祭のショット/左からヤグナクンダ(護摩焚きの炉がある場所)と日本の生徒/ババジにお願いして無理やり一緒に収まった貴重な1枚/第1特集にクンブメーラ祭を扱った同年6月のエアインディア機内誌

誰からの祝福も得られない結婚を、マハラジの遺影の前にて誓う(2013年6月)
誰からの祝福も得られない結婚を、マハラジの遺影の前にて誓う(2013年6月)

2013年1月、インドで行われた世界最大級の宗教祭典「クンブメーラ祭」にて、儀式を執る神官を見た瞬間に、彼の魂の美しさを直観し「魂が美しくあること」が人生で最も大切にしたかったことだと思い出す。


また生涯の伴侶には「魂が美しいこと」が必須と知る。

 

その神官と、メルアド交換から3月にFacebookで繋がり、お互い好意を持ち4月に婚約。6月インドで再会、本人同士で婚姻の儀を行うが、父の容態が悪化。急いで帰国するも最期に間に合わなかった。

 

11月に国際結婚成立、夫と共に日本へ。家・金・仕事がないまま始まった新婚生活。出会いから、事業を始めるまでの約1年半のあいだ、両親の反対、法的手続き、日本での生活基盤をととのえることなど、課題が山積だった。

 

人生には「魂の成長のための目的」があり、すべては目的までの「必要な出来事」である。

 

この考え方を心に「いま出来ることを全部やる」ことですべてを乗り越える。

 

バラモンに嫁ぎ、ヴェーダの規範にそった生活をしていく中で、夫が修得したインドいにしえの智慧を一つずつ学び、実践しながら理解を深め、その理解を分かりやすく言葉や図解で著していくことが天命であると気づき、与えられたダルマを全力で尽くす日々を送る